狼煙を上げろ!-野性と知性の狭間でー

プロローグ

宮城県の奥地、星空だけがやたら綺麗な野生に囲まれて育った。幼き日々、その小さな手のひらには収まらないような機械を分解するか、川の流れの中で魚を追うか。まるで二つの選択肢しかないような世界で、すでに一つのことに没頭する「狼」の片鱗はあったのかもしれない。あだ名は「野生の男」———それが指し示すように、この時間はやがて私を動かす原動力となった。

旅の行方

高校から大学院、果ては原子力研究所まで、技術という獲物を追い求め無我夢中で駆けた。迷ったらカッコいいほうを選ぶ。道中、焼け付くメキシコの陽射しに炙られた放浪期間も、視野を広げる大切な学びの時間となった。形がどうあれ、手にした知識はとことん追求し知恵に昇華する、これが私の流儀だった。

大学院での探求生活を終え、株式会社アドバンテストという世界の先端技術集団に合流した。ここで15年間、高周波回路設計から始まる精密な技術結晶の狩りを始め、知財戦略で事業という縄張りのつくり方を学び、医療機器という未知の領域へも足を踏み入れた。ハードウェア、ソフトウェア、戦略、人脈どれもが一つのサバイバル術であった。

オオカミの性

2016年、満を持して一匹狼としての狼煙を上げた。これは本能としか言いようのない渇望の体現でもあったと思う。選んだフィールドは情報と技術が交差するWebの世界。SEOアフィリエイト事業に取り組むが、コンテンツ作成だけでは物足りなくなった。エンジニアの性だった。PHP言語とデータベースを駆使してサイト自動生成システムという牙城を作り上げ、運用していった。このこだわりこそが、やがてさらなる技術の発展へと繋がっていく。 

神との闘いに終止符を

Google神の気まぐれ———アップデートという名の嵐に幾度となく翻弄されながらも、変化の兆しを嗅ぎ取ってはしぶとくその波を乗り越えてきた。しかし疲れた。自然災害に盾突くようなビジネスは性に合わなくなってきてもいた。もっと技術で生きるべき。そう心が叫んでいたように感じる。

そんな2023年後半、生成AIという新たな「獲物」に出会い、圧倒的な可能性に魅入られた。

現在は、これまで培ってきた技術と経験、そして「ブラウンの狼」ならではの探求心と執念を結集し、AI記事生成ツール「QUILLIS」の開発に全力を注いでいる。納得いくまで作り込む、孤独ながらも最高にエキサイティングな時間を過ごしている。

(ラノベマニアの大学生息子が書いてくれたので、中二っぽいのはご愛敬で(笑))